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QOL(Quality of Life)&健康寿命

日本人の平均寿命は、男女共に80歳を超えましたが、長生きすることだけが重要なことではなく、いつまでも元気で身の周りのことを他人の世話にならず、快適にすごせることではないでしょうか。

QOLは、人間らしく、満足して生活しているかを評価する概念であり、「生活の質」と訳されます。

また、QOL以外にも”健康寿命”という言葉が、平均寿命と異なる意味合いから良く使われています。

出来る限り、心身ともに健康な状態を維持して、楽しく明るい人生を送りたいものです。

脳内ホルモン

環境の変化に対応して、体の状態を一定に保とうとする働きを恒常性(=ホメオスタシス)といい、神経やホルモンによって行われています。

脳内ホルモンは、神経伝達物質と呼ばれており、生命維持&健康維持する上で重要な働きをしています。

これらが、正常にバランス良く分泌されることにより、心身の良好な状態を作り出しています。

<代表例>

・ドーパミン→ “脳内の覚醒剤” 快感や多幸感を得る。意欲やモチベーションを高める。過剰の場合、依存症状に陥りやすくなり、

 不足の場合、パーキンソン病になりやすい。

・セロトニン→ “幸せホルモン” ドーパミンやノルアドレナリンの暴走を抑え、心身の安定や心の安らぎに関与する。不足すると、

 精神のバランスが崩れ、うつ病を発症したり、暴力的になったりする。

・ノルアドレナリン→ “怒りの脳内物質” 怒りやイライラ、やる気などの情動や感情に強い影響を与える。

・βエンドルフィン→ “脳内モルヒネ” 鎮痛効果が高い。幸福感をもたらし、脳を活性化する。

・メラトニン→ “睡眠ホルモン” 覚醒と睡眠を切り替えて自然な眠りを誘う作用がある。抗酸化作用により、細胞の新陳代謝を促す。

・コルチゾル→ “ストレスホルモン” ストレスと低血糖に反応し、代謝や免疫システムに関与し、生命維持に不可欠なもの。

        炎症を抑制する作用がある。

・アセチルコリン→ 副交感神経に関与し、血管拡張、心拍数低下、消化機能亢進などの作用をもつ。記憶や学習、睡眠や覚醒に深く

 関係している。

腸内細菌

人間の体には、膨大な数の細菌が住みついています。100兆個あるいは500~1000兆個とも(注:諸説あり)いわれています。

特に腸内その中でも大腸に多く存在しています。

腸内細菌は、宿主である人間の健康に欠かせない存在であり、共存共栄の関係にあります。

種類も多く、善玉菌(有用菌)、悪玉菌(腐敗菌)、日和見菌に分類されますが、これらの菌のバランスが代謝や免疫といった体の機能に大きな影響を与えることになります。

①善玉菌 →悪玉菌の侵入や増殖を抑えたり、腸の運動を促したり、人体に有用な働きをする。

   ex.ビフィズス菌、乳酸菌etc

②悪玉菌 →腸内の中を腐らせたり、有害物質を作るといった人体にマイナスに作用する。

   ex.ウェルシュ菌、ブドウ球菌etc

③日和見菌→通常は善玉でも悪玉でもない存在で、体調が崩れたときに悪玉菌として働く。

   ex.大腸菌、バクテロイデスetc.

善玉菌:2、悪玉菌:1、日和見菌:7のバランスが、理想といわれています。

正常脳波

脳波の中のθ(シータ)波やα(アルファ)波を出現させる機会を増やすことは大切です。状況次第では、γ(ガンマー)波を出現させることも。

これにより、心身を活性化すること、或いは、潜在能力を発掘することにも繋がります。

そのためには、日常生活の中で、ときに”気分転換を図る”、或いは、”集中する”ことが不可欠です。

参考まで、正常脳波は次のように分類されます。

①δ(デルタ)波 :0.5~4 Hz

 深い眠りの無意識の状態。体をメンテナンスする。

②θ(シータ)波 : 4 ~7 Hz

 淡い瞑想状態、まどろみの状態。ヒーリング効果が高く、ひらめき、洞察力を活性化する。

③α(アルファ)波: 8~13 Hz

 心身ともにリラックスした状態。頭の回転が良くなり、集中力、記憶力をアップする。

④β(ベータ)波 :13~30 Hz

 日常生活で様々な行動をしている状態。緊張、不安、イライラしている状態。

⑤γ(ガンマー)波:30~80 Hz

 未知の脳波。脳がハイスピードで動く状態。予知や超能力を発揮する際に出るともいわれる。

体を守る細胞

生体防御に関わる免疫担当細胞である白血球は、我々の大切な体を守るために体内で活躍する“正義の味方”であり、”小さなスーパーマン達”です。白血球は次のように分類されます。

①単球(マクロファージ、樹状細胞)

②顆粒球(好塩基球、好酸球、好中球)

③リンパ球(レギュラトリーT細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、NK細胞、B細胞、プラズマ細胞、記憶細胞)

ちなみに、NK細胞は、がん細胞を破壊することで知られ、B細胞は、病原体に対抗する「抗体」を作る細胞として知られています。

βエンドルフィン(脳内モルヒネ)

脳内ホルモンの一種であり、脳内麻薬とも称される神経伝達物質で、モルヒネの6.5倍の鎮痛作用があります。

勿論、体内で作られるものであり、身体にとって害を及ぼすものではなく、むしろ有益な作用をもたらします。

脳を活性化し、精神的ストレスの解消に効果があり、老化を防ぎ、免疫力を強化して、自己治癒力を高める作用があります。

気持ちいい、楽しいと感じたときに分泌されやすくなると言われており、仕事やプライベートにおいて、そのような機会および時間を

多く持つことが、いつまでも貴方を若々しく元気にしてくれることになります。

体温力

体温が1度上がると免疫力は約6倍アップします。逆に体温が下がると代謝を悪くし、免疫力を低下させ、病気の原因や要因になってきます。

体温低下の要因として、次のようなことが考えられます。

①運動不足(筋力低下)、②塩分不足、③ストレス、④過食、⑤体を冷やす食物、⑥化学薬品、化学調味料、食品添加物

体温アップの実践的方法としては、次のようなものが挙げられます。

①筋肉運動(ウォーキング、サイクリング、スクワットなど)

②入浴(薬湯、半身浴、サウナなど)

③体を温める食べ物(冬が旬の野菜、赤身の魚、牛肉など)

良好な体温を維持するために、日頃の運動や食事の内容にも気を配りましょう。

スクワット

スクワットは、全身の筋肉量の60%以上を占めるといわれる下半身の筋肉を鍛えるのに有効な筋トレです。

正しいやり方は、インターネット等でも広く紹介されていますが、足を肩幅ぐらいに開いて立ち、大腿部が床面と平行になるまでゆっくりしゃがみ込み、ゆっくりスタート位置まで戻る動作を繰り返すものです。

この際、背を丸めないことや膝を足より前方に出さないことが注意すべきポイントです。

<参考>主として鍛えられる筋肉

・股関節周りの筋肉(大殿筋、半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋)

・膝関節まわりの筋肉(大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)

・足と足関節まわりの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)

真向法(まっこうほう)

東洋のストレッチいえば、”ヨガ”が世界的に有名ですが、日本生れの”真向法”も、4つの動作を行うのみの非常にシンプルで、場所も取らず道具も不要なストレッチ法です。

正しい方法は、インターネット等で紹介されていますので、ここでは割愛しますが、股関節を中心に周辺の靭帯や下肢の筋肉をストレッチするものです。身体が硬い方は無理しない範囲で少しずつ可動域を広げていくことが最善です。

毎日、シンプルな体操を3~5分程度行うことにより、股関節、骨盤(仙腸関節)の歪み改善、腰痛、肩こり、血液循環の改善などに繋がります。姿勢のゆがみが気になっている方、あるいは、上記症状等を緩和したいと感じている方は、毎日、真向法を続けてみてください。

早い段階でその効果を実感できるでしょう。

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