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相性

整体の仕事で感じていることの一つに“相性”があります。

整体には推拿以外に、①カイロプラクティック、②オステオパシー、③接骨、④タイ古式マッサージ、⑤指圧、⑥鍼灸、⑦その他、数多くの技法があります。

一人一人の異なる体格/体質/症状に合致する自分に適した技法や技術に巡り合うことが大切です。

また、慢性的な症状に対しては、定期的な繰り返し施術により体質改善を図っていくことが肝要ですが、人間が好悪を含む感情を伴う生き物である以上、互いにプラス方向に“気”が通い合うことが大切であり、それにより信頼関係を継続的に醸成していけるものと思います。

その意味では、整体の技法選択、施術者の技術熟練度、施術者と被施術者間の信頼度など総合的にみた“相性”が不可欠要素になります。

人体の神秘

我々の体内に存在する血管をシリーズに繋いだ場合、どのくらいの長さになるか知っていますか?

体の隅々まで縦横無尽に駆け巡っている毛細血管を含めると約10万Kmになるといわれています。

地球の一周が約4万Kmですから、地球2周半する途轍もない長さになります。

神経の長さはその5倍ともいわれています。人体はとても精緻で、神秘に満ち溢れています。

新陳代謝

代謝には、取り込んだ食物や酸素を体内で利用する(物質代謝)と身体活動に消費する(エネルギー代謝)の2種類があります。
新陳代謝は、細胞の入れ替わりを意味しており、物質代謝に位置付けられます。
新陳代謝が正常に機能している場合の入れ替わり周期は部位により異なります。
<胃腸>→→→約5日、<心臓>→→→約22日、<肌>→→→約28日、<筋肉&肝臓>→→→約2ヶ月、<骨>→→→約3ヶ月
身体の細胞は、約5日~3ヶ月以内に古いものを捨て新しいものに入れ替わっています。

一病息災

若い頃から病気一つせず、健康であった人が、自らを過信するあまり無理を重ねて、気づいた時には、重い病気に罹って、最悪手遅れというケースがあるのに対して、一つぐらい持病のある人のほうが、常に健康に気を配り、無理をしなくなるので、かえって長生きするということ。

整体の仕事で全般に感じていることですが、女性のほうが日頃の健康に気を配る傾向があるのに対して、男性は日頃の健康管理に無頓着であり、かなり症状が悪くなってから慌て出す傾向にあるようです。

大切な健康を手に得るために、時折、自らの生活を振り返えってみてはいかがでしょう。

予防と養生

貝原益軒「養生訓」の中に“予防と養生”に関する一説があります。

「聖人は未病を治す」とは、病気にかかるまえに、予防的に注意して病気にかかりにくくする、ということである。

飲食や色欲などの内欲や風・寒・暑・湿などの外邪を慎まないために大病になると、思いのほか大きな悲しみと長い苦しみに苛まされる。

病気になると、食べたいものを食べず、飲みたいものも飲めず、身を苦しめ、心を傷つける。

予防的に養生をすれば病気にならず、目に見えない大きな幸せを得ることができる。

孫子は「良く兵を用いる者は赫々の功無し」という。その意味は、上手に兵を動かす士官は、一見してわかる手柄がないということである。

それは、戦いの起こる前に戦わないで勝つことができるからである。また「古の善く勝つは、勝ち易きに勝つなり」ともいう。

養生の道もまたこのようにしなければならない。

脊椎のS字カーブ

脊椎のS字カーブは、生理的湾曲といわれ、直立2足歩行でバランスをとるために必要なものです。

脊椎は、一般に背骨と呼んでいるところで、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨で構成されています。

頚椎は7個の椎骨、胸椎は12個の椎骨、腰椎は5個の椎骨から構成されていて、各椎骨は関節で繋がり、その間にはクッションの役割をもつ椎間板が入っています。

正常な身体は、頚椎が前湾、胸椎が後湾、腰椎が前湾となり、身体を横から見ると適度なS字カーブを描くことになります。

これが、重力を分散するサスペンションの役割を果たしています。

この適度なS字カーブが崩れる例では、ストレートネック、猫背、平背等があり、これらは、体に負担をかける要因となります。

好転反応

漢方では、“瞑眩(めんげん)反応”とも呼ばれています。

好転反応は、一時的に悪化したような状況になりますが、「好ましい方へ転ずる」という意味の身体反応であり、これを境に急速に好転(改善)していきます。その出方は、人によって様々です。

<弛緩反応&過敏反応>

 新しい刺激に対する身体反応で、順応するまでの一時的な現象。 だるい、眠い、便秘、下痢、発汗、腫れなど。

<解毒反応>

 細胞が活性化されることによる老廃物や不純物の排泄反応。 湿疹、吹き出物、かゆみ、げっぷ、大量の便など。

<回復反応>

 血行が改善され、鬱血していた血液が一時的に体内を巡り始める時、或は、新陳代謝が促進されて、正常機能の

 細胞に生まれ変わり時に起こる生体反応。 胃痛、頭痛、発熱、動悸など。

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